こんにちは、すみれです!
最近、野山を散策して、おもしろい植物に出会いました。
マムシが首をかしげているように見える、「マムシグサ」をご紹介します。
メスになったりオスになったりする珍しい植物です。
マムシグサとは?

マムシグサは、サトイモ科テンナンショウ属の多年草です。
北海道から沖縄まで、全国的に生息していて、地方で変異することも多く、分類が困難とされています。
4〜6月頃になると、山林のやや湿った場所に咲きます。

茎に褐紫色の模様があり、それがマムシに似ていることから和名がついたといわれています。
実際にマムシグサをみてみると、蛇が頭をもたげているような姿に見えます!
マムシグサの雌花は迷宮の入り口

多くの植物でみられますが、子孫繁栄のための策略が、マムシグサにも備わっています。
マムシグサの中央部分の軸は、肉穂花序(にくすいかじょ)と呼ばれ、たくさんの花がついています。
マムシグサの雄穂には雄しべだけ、雌穂には雌しべだけが並んでいます。
そして、花序をぐるっと包むように、仏炎苞(ぶつえんほう)があります。
仏炎苞については、こちらの記事でも説明しておりますので、ご覧ください。

マムシグサの雄花には、匂いに誘われてきた虫が花粉をつけて外に出られるように、仏炎苞の下に隙間があります。
うさぎちゃん雄花が作った花粉を、できるだけ多く雌花に運んで欲しいもんね
一方で、マムシグサの雌花には隙間がありません。
その上、マムシグサの雌花の仏炎苞には返しがついていて、一度中に入った虫が簡単に出られないようになっています。
マムシグサの雌花に入った虫は、出口を求めて、仏炎苞の中をずっと動きまわります。
虫が動き回っているうちに、雌花は余すことなく受粉ができるように作られているのです。
ちょっと怖い話ですが、マムシグサの仏炎苞の中には、数多くの虫が息絶えているとか、いないとか。
皿倉山ビジターセンター 第40話・植物の性転換は時間がかかります
マムシグサは雄花になったり雌花になったりする


マムシグサは、栄養状態によって、性転換する植物です。
マムシグサの若い頃は、花を咲かせない無性期間です。
土の下にある球茎が徐々に大きくなると、マムシグサは雄花をつけて、虫に花粉を運んでもらいます。
さらに大きくなると、雌花になって、受粉して実をつけます。
その後は、球茎の大きさによって、雄花から雌花、雌花から雄花と、雌雄転換します。



栄養状態の応じて、姿を変えるのね。
マムシグサ以外の雌雄転換する植物として、アケビ、ウリハダカエデ、オオバコなどがあります。
下記のサイトでは、雌雄転換の説明が掲載されています。
皿倉山ビジターセンター 第40話・植物の性転換は時間がかかります
マムシグサには毒がある


マムシグサは、葉っぱや茎など、全体に毒があります。
その毒は、シュウ酸カルシウムという針状の結晶を含みます。
特に根茎や実に毒があり、口腔内の激しい痛み、吐き気、下痢を引き起こします。
マムシグサは秋に鮮やかな実をつけますが、実を触ったり食べたりしないように注意しましょう。
厚生労働省 高等植物 テンナンショウ類 自然毒のリスクプロファイル:高等植物:テンナンショウ類
まとめ
- マムシグサの立ち姿は、マムシに似ている
- 花茎の大きさによって、雌雄転換する
- マムシグサ全体に毒があり、特に鮮やかな実には注意!
野山のやや湿った場所に生息するマムシグサ。
雌雄転換する珍しい植物です。
出会ったら、毒があるので触れずに、よーく観察してみてください。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。










