韃靼(だったん)そば茶を購入してから、韃靼について色々調べています。
今回は、韃靼についてご紹介したいと思います。
- 韃靼って、何を示しているの?
- 韃靼そばって、どんなもの?
- 韃靼そばの産地では、どのように食べられているの?
そもそも「韃靼」ってなに?
「タタール」という言葉を、中国では「韃靼」と表記します。
韃靼は、東モンゴル高原の遊牧民の一部で、「タタールの」という言葉を音訳したものです。
では、タタール人って、どこの人を指すのでしょうか。
見方によって、「タタール人」が指す意味が異なります。
- 中国でモンゴル人の一部である韃靼を指す
- ロシアでモンゴル人を指す
- ロシアでトルコ系のタタール人を指す
どこから見るかによって、「タタール人」が指す意味が異なるので、歴史を調べる際には、注意が必要です。
私は混乱しました。
韃靼そばとは?
韃靼そばとは、タタール人のそばという意味です。
韃靼そばの学名は、ドイツのゲルトネル氏がつけました。
韃靼そばの学名は、Fagopyrum tataricum (L.) Gaertn 。
「tataricum」は「タタール人の」という意味です。
モンゴル系部族であるタタール人が食べていたそば。
そのため「韃靼そば」と呼ばれるようになりました。
韃靼そばと普通のそばの違いは、こちらの記事をご覧ください。
タタール人が食べていたものは?
タタール人が食べていたそばを、韃靼そばといいますが、別名は「苦そば」です。
韃靼そばに含まれるルチンが分解酵素によって、ケルセチンという物質になると、苦みが生じます。
では、韃靼そばの産地では、どのように食べているのでしょうか?
まずは、韃靼そばで巨大な蕎麦がきを作ります。
それを糸で細かく切り、油で揚げるか焼いて食べています。
韃靼そばの産地は、海抜2000~3500mの高地。
水が大変貴重になるため、水を使わなくても美味しく食べる工夫がなされているのです。
日本食糧新聞 ロマンかきたてる幻の民族の伝統食「だったんそば」これぞ中国4001年の味
韃靼そばは、ルチンがたっぷり!
韃靼そばは、普通のそばに比べて100倍以上のルチンを含みます。
普通のそばは、100gあたりのルチンが10~15mgです。
一方で、韃靼そばは、ルチンが1000~2000mgもあります。
ルチンとは、ポリフェノールの一種です。
ポリフェノールは、植物が持つ色素や渋みのこと。
植物が虫や紫外線から身を守るために作り出します。
ポリフェノールは、緑茶の成分である「カテキン」や大豆に含まれる「イソフラボン」など5000種類以上あります。
さらなる研究が進んでいる最中でありますが、ポリフェノールは、強い抗酸化作用を持つといわれています。
体によいルチンをまるごと摂取できるのが、食べられる韃靼そば茶です。
詳細は、こちらの記事をご覧ください。
まとめ
- 韃靼とは「タタール人の」という意味
- タタール人が食べている苦そばを、韃靼そばという
- 韃靼そばの産地では、韃靼そばがきを作って、油で揚げる、あるは焼いて食べる
- 韃靼そばはルチンを多く含む
韃靼そばは、食べると苦くて、疎遠されてきました。
現在では、商品開発が進んで、苦くない韃靼そばも流通しています。
また、食べられる韃靼そば茶は、手軽にルチンを摂取できるので、おススメです。
一度、韃靼そば、韃靼そば茶を試してみては、いかがでしょうか。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。