こんにちは、すみれです!
果実がどのようにできるか調べていたら、ガラナというフルーツを見つけました。
今回は「インパクトが抜群のフルーツ!ガラナについて」をご紹介したいと思います。
ちょっと見た目がドキッとしますので、心の準備をしてからご覧ください。
目玉が出ている?ブラジル原産のガラナ
ガラナは、ムクロジ科ガラナ属のブラジル原産の植物です。
日陰を好む、つる性の常緑樹で、15mほどに伸びます。
果実は1㎝ほどの赤い球状で、熟すと実がはじけて種が出てきます。
それが、目玉のようにみえる正体です。
赤い果肉は、食用には向きません。
目玉みたいで、見られてる感じがする。。。
ガラナの眼玉はどうなっている?
1つの赤い果実の中は、3つの部屋に分かれています。
それぞれの部屋に、種が入っています。
目玉の白目に見えるのは、種衣(しゅい)です。仮種衣(かしゅい)ともいいます。
黒目に見えるのは、種子です。つまり、種のことですね。
- 種衣とは、珠柄(しゅえい)あるいは胎座(たいざ)が種を覆ったものです。
- 種柄は、種につながる「へその緒」です。胎座とは、子房の中で胚珠のついている部分のことです。
目玉の白目に見える種衣がなくなると
何となく見慣れた種に見えますね。
ガラナの成分であるガラニン
種子はカフェインに似た物質を含んでおり、ガラニンと呼ばれています。
ガラニンは、コーヒーのカフェインの約3倍の効果があります。
コーヒーのカフェインは1時間ほどで吸収されますが、ガラニンは2時間以上かけてゆっくり吸収されるため体に負担がかかりません。
また、疲労回復、スタミナ増強などの効果があります。
南米の先住民は、ガラナを摂取して、3日3晩踊り続けたといわれています。
ガラナの種は、どうやって活用するの?
ガラナの実が熟してから日干しにして、種を取り出します。
そして、種を粉砕して粉状にします。
その粉にキャッサバなどを加えて練ったものを、加工食品のベースとします。
炭酸水や砂糖などを混ぜてジュースにすると、ガラナジュースの出来上がりです。
日本では冷蔵庫に麦茶ですが、ブラジルではガラナといったように、ブラジルでは国民的飲料になっています。
北海道でガラナが飲まれているってホント?
ブラジルだけでなく、日本の北海道でガラナはよく飲まれています。
そもそも、日本でガラナ飲料が誕生したのは、外資系飲料が日本で発売される数年前である1960年(昭和35年)のことです。
日本の市場を外資系飲料に独占されないため、日本清涼飲料協同組合連合会が、ガラナ飲料を開発しました。
ブラジルでガラナが飲まれてコカ・コーラが普及しないことに着目して、ブラジル大使館の協力も得てガラナを日本に輸入します。
しばらくして「コカ・コーラ」が日本に上陸すると、瞬く間に全国に広がります。
北海道にも「コカ・コーラ」が入ってきますが、ガラナ飲料が先に定着していたため、ガラナ飲料の人気は衰えませんでした。
こうして、ガラナ飲料は北海道の人々に愛されて、今でも根強いファンに支えられているのです。
全国清涼飲料連合会 「コアップガラナ」発売50周年 ニュースリリース
<参考資料>
米本仁巳 見ながら学習 調べてなっとく ずかんフルーツ 技術評論社 2014
まとめ
- ガラナは、目玉が「ギョロ」としているような見た目。
- 種にはカフェイン様の成分が含まれており、疲労回復などの効果がある。
- ガラナ飲料はブラジルだけでなく、北海道でも人気。
ガラナは、目玉のように見える種が、強烈な印象を与えるブラジル原産のフルーツです。
ガラナジュースはブラジルだけでなく、北海道にも浸透していたとは、私も意外でした。
今度は、ガラナジュースを試しに飲んでみたいと思いました。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。