こんにちは、すみれです!
夏野菜の代表といえば、キュウリ。
今年、我が家の家庭菜園では、キュウリを栽培中です。
キュウリの花を見ていて、花の先にキュウリができている花と、そうではない花があることに気づきました。
今回は「キュウリの花」について、色々と調べてみましたので、ご紹介したいと思います。
キュウリは単性花
キュウリの花には、雄花(おばな)と雌花(めばな)があります。
そして、雌花にはめしべだけ、雄花にはおしべだけが付いているのです。
一つの花の中に、めしべとおしべが付いていない!
このように、一つの花にめしべ、あるいは、おしべのどちらかしかいない花を「単性花」といいます。
雌花にしか実が付かないので、キュウリができる量は、雌花の数で決まります。
実際のキュウリの花はこれ!
今年、我が家で作ったキュウリの雄花が、下の写真です。
キュウリの節に黄色い花がついています。
一方、キュウリの雌花がこちら。
雌花には、小さいキュウリが必ずついているので、雄花と見分けがつきやすいです。
キュウリの雌花の付き方
キュウリの雌花の付き方で分類すると、節成型と枝成型があります。
節成型は、各節に雌花がつきます。
雌花が早くから咲くため、早い段階から収穫できるのが特徴です。
一方で枝成型は、雄花が多く咲いてから、徐々に雌花が咲いてきます。
そのため、親づるを摘心して、子づるや孫づるを伸ばして栽培します。
枝成型は、長い期間、収穫が楽しめます。
キュウリは受粉の必要がない
キュウリの雄花には、花粉がありません。
雌花が咲けば、受粉しなくても実がなります。
このように、受粉しなくても実ができることを単為結果性(たんいけっかせい)といいます。
バナナやいちじくも単為結果性で、実った果実は、種がない状態になります。
単為結果性には、自動的単為結果性と他動的単為結果性があります。
自動的単為結果:受粉を必要としない
他動的単為結果:受粉は必要としないが、遠縁種の花粉による受粉、低温、植物ホルモンの処理などの刺激によって果実を実らせる
単為結果性を持つ野菜が増えれば、受粉にかかるコストや手間を減らせます。
最近では、単為結果性のなすやミニトマトも出ているようです。
マイナビ農業 低温期・高温期にかかわらず高い単為結果性を発揮!着果促進処理が不要の極早生長卵形品種「PC鶴丸」
キュウリの名前の由来は?
キュウリという名前は、黄色い瓜と書いて、「黄瓜(きうり)」からきたといわれています。
キュウリは熟すと、黄色に変色するためです。
キュウリの種類は華南型と華北型
日本に到来したキュウリは、華南型と華北型に分けられます。
キュウリの原産地は、インド北西部のヒマラヤ山脈の麓。
そこから、華南を経由して日本に来たのが華南型で、シルクロードを経由して日本に来たのが、華北型です。
また、以下のような特徴があります。
華南型:黒いぼで、寒さに強い。
華北型:白いぼで、暑さに強い。
日本で栽培されている主なキュウリは、華南型と華北型を交雑して改良されたものです。
まとめ
- キュウリの花は単性花。雌花の数で、キュウリができる数が決まる
- キュウリは受粉を必要としない単為結果性
- 雌花の付き方により節成型と枝成型に分類される
サラダや漬物に欠かせないキュウリは、とても身近な野菜です。
機会があれば、ぜひキュウリを育ててみてください。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。