こんにちは、すみれです!
肌寒い日があるけど、春が近づいてくると咲く花。
今回は「ホトケノザ」について、ご紹介したいと思います。
ホトケノザは早春を知らせる花

ホトケノザは、いち早く春を感じられる植物です。
早いと、冬から花を咲かせることもあります。
春が近づいてくると、明るい空き地に、紫色の花が一斉に咲き始めます。

「もうすぐ春が来るなぁ」と、ワクワクします。
ホトケノザのプロフィール
分類 | シソ科オドリコ属の越年草 |
花期 | 3~6月 |
花の色 | 紫 |
生息地 | 北海道を除く全国の畑や道端 |
場所 | 日当たりの良い場所~明るい日陰 |



春に周囲を見回してみると、すぐに見つかりますよ。
葉っぱが段々につくため、「サンガイクサ」という別名があります。


ホトケノザはエライオソームで種を広げる


エライオソームとは、糖やアミノ酸などを含む、白っぽい構造物のことです。
ホトケノザの種には、エライオソームがついていて、アリが好んで種を運んでくれます。
アリは巣に運んで、エライオソームだけを食べて、ホトケノザの種は捨ててしまいます。
ホトケノザは、アリを利用して種を広げて、子孫を残すのです。
ホトケノザの種以外にも、スミレやカタクリの種にも、エライオソームがあります。


春の七草の「ホトケノザ」とは違う
「ホトケノザ」と聞くと、春の七草が連想されます。
しかし、今回ご紹介する「ホトケノザ」は、春の七草に出てくる「ホトケノザ」ではありません。
春の七草である「ホトケノザ」は、「コオニタビラコ(小鬼田平子)」という黄色の花を咲かせるキク科の植物のことです。



同じ「ホトケノザ」という名前で呼ばれるので、少しややこしいですね。


春の七草であるコオニタビラコは、葉が放射状に広がり、仏さまが座る台座に似ているため、「ホトケノザ」と名付けられました。
紫色の花を咲かせる「ホトケノザ」も、葉の形が台座に似ているのです。


春の七草であるコオニタビラコは、お粥などに入れて食べられます。
一方で、紫色の花を咲かせる「ホトケノザ」は、食用には向きません。
ホトケノザと外見が似ているヒメオドリコソウ


「ホトケノザ」と外見が似ているヒメオドリコソウという植物があります。
ホトケノザも、ヒメオドリコソウも、シソ科のオドリコソウ属です。
両者とも紫色の花をつけて、同じ場所で咲いていることもあるので、ややこしいです。



でも、よく見ると違いが分かります!!


ホトケノザは花が上向きにつきますが、ヒメオドリコソウは横向きです。
また、ホトケノザの葉は丸いのに対して、ヒメオドリコソウはスペード型。
ヒメオドリコソウの種にも、先ほど説明したエライオソームがついていて、同じようにアリが種を運んでくれます。
まとめ
- ホトケノザは、いち早く春を知らせてくれる
- 春の七草のホトケノザはコオニタビラコ
- ホトケノザの花は上向きで葉は丸い
春の足音が聞こえ始めると、咲き始めるホトケノザ。
公園や道端に咲くので、とても身近な植物です。
ぜひ探してみて、よく観察してくださいね。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。