こんにちは、すみれです!
お土産にいただいたので、今回は「宇宙おにぎり」についてご紹介します。
宇宙おにぎりを食べれば、宇宙を感じられる!?
水分を加えるだけで、おにぎりができるので、子どもと一緒に作るのも楽しいですよ。
災害時の非常食にも活用できます。
宇宙おにぎりとは?
宇宙おにぎりとは、お湯か水を入れるだけで食べられる「おにぎり」です。
国際宇宙ステーションで長期滞在用の食事と同じ製法で作られています。
(実際に宇宙ステーションで使われているものは、パッケージが多少異なります)
宇宙おにぎりは、JAXA(宇宙航空研究開発機構)の宇宙日本食認証制度を通じて開発されたものです。
宇宙をイメージできちゃう!
宇宙おにぎりは、実際に宇宙で食べられている!
宇宙食には、標準食とボーナス食があります。
標準食は、搭乗した全ての宇宙飛行士が食べるメインのことです。
一方で、ボーナス食は、宇宙飛行士が個人的な好みで持ち込むものです。
宇宙おにぎりは、ボーナス食として宇宙で活躍しています。
JAXA 宇宙日本食が初めて海外宇宙飛行士の宇宙食(ボーナス食)に選ばれ、国際宇宙ステーション(ISS)に搭載されました!
【宇宙おにぎり】どうして水分を入れるだけで食べられるのか?
水分を加えるだけで食べられる理由は、アルファ米が使用されているからです。
アルファ米とは、炊き立てのご飯を急速乾燥させたもの。
炊き立てのご飯から水分だけを抜いた状態なので、アルファ米に水分を足すと、元のご飯にもどるという原理です。
アルファ米の「アルファ」とは、お米のでんぷんの状態のこと。
ご飯を炊いて柔らかくなった状態を「アルファ化状態」といいます。
水分がある状態で炊いたご飯をそのまま放置すると、お米のでんぷんが再結晶化します。
最終的には、ご飯を炊く前の状態である「ベータ化状態」になります。
炊き立てのご飯を、急速に水分をコントロールして乾燥して、アルファ化状態を保つことができる「アルファ米」が完成するのです。
【宇宙おにぎり】アルファ米はどうやって開発された?
アルファ米を初めて開発したのは、尾西食品です。
創業者である尾西氏は、海軍機関学校を卒業して潜水艦に乗ります。
食べ物が少なく、窮地に立つ兵隊を援助しようと、アルファ米の開発に力を注ぎます。
アルファ米についても記載があるので、興味がある方はこちらをご覧ください。
宇宙おにぎりを実際に作ってみよう!
宇宙おにぎりの作り方
必要なもの
- 宇宙おにぎり本体
- お湯または水 約64cc
作り方
開封すると、取り出しやすいところに脱酸素剤が入っています。
水分を入れる前に、必ず取り出しましょう。
こんな脱酸素剤が入っています。
加える水分によって、待ち時間が異なります。
お湯の場合は15分、水の場合は60分です。
今回は、お湯を使用したいと思います。
チャックをよく広げておくと、お湯が注ぎやすいです。
お湯を注ぐ際は、やけどしないように注意しましょう。
パッケージにお湯を入れるラインが表示されているので、ラインまでお湯を注ぎます。
この後、パッケージを振るので、しっかりチャックを閉めましょう。
パッケージを上下左右によく振ります。
20回前後行って、全体に水分がまわるように混ぜましょう。
水分が余る気がしますが、時間の経過とともに水分はなくなります。
できあがりは、おにぎり1個分104gで、147㎉になります。
宇宙おにぎりの水分量の変化
お湯を入れた当初は水分が多く、「このままでは、おにぎりにならないのでは?」と心配になります。
でも、ご安心を。
水分は徐々になくなります。
5分経過すると、中のお米が膨れてきて、お湯がにごった印象を受けます。
10分経過すると、水分はなくなって、ちょっと分かりにくいかもしれませんが、お米が見えてきます。
パッケージを傾けても、水分は出てきません。
amazing!
宇宙おにぎりのパッケージの秘密
パッケージの裏面を見ると、おにぎりにして食べやすいように、パッケージの切り口がついています。
切り口に沿って手で切ると、パッケージがおにぎりの形になります。
切り口に沿ってパッケージをカット
パッケージを前後に開くと食べやすい
さらにパッケージを前後に広げると、簡単に食べられるようになっています。
おにぎりを持っても、手が汚れません。
個人的な感想で根拠はありませんが、できあがったご飯をおにぎりの形にしようとしなくても、自然におにぎりの形になるように設計されていると感じました。
西尾食品、すごい!
宇宙おにぎりの味は?
宇宙おにぎりは、鮭の程よい塩味があります。
ご飯は少し粘り気があり、消化に良さそうな硬さです。
お湯を入れるだけで、ここまで美味しいごはんが食べられるのは、すごいと思います。
日本食が恋しくなったときに、宇宙おにぎりが食べられたら、嬉しいだろうなと想像しました。
【宇宙おにぎり】どうして美味しいの?
宇宙空間では無重力状態となり、味覚が鈍くなります。
そのため、宇宙おにぎりでは「低アミロース米」を使用しています。
低アミロース米は、一般的なお米より粘り気があり、冷めても味や食感が失われにくいのが特徴です。
低アミロース米とは?
低アミロース米とは、うるち米ともち米の中間に位置するお米のことです。
お米の粘り気は、お米の70%を占めるでんぷんで決まります。
でんぷんには、アミロースとアミロペクチンの2種類があります。
アミロースが少ないと、粘りのあるご飯になります。
ちなみに、粘り気があるお米の方が、より美味しいと感じます。
- もち米 → アミロース:0%
- うるち米 → アミロース:17~23%
- 低アミロース米 → アミロース:3~17%
低アミロース米は、冷めても硬くなりにくいので、お弁当やレトルトご飯にも適しているといわれています。
まとめ
- 宇宙おにぎりは水かお湯を入れるだけで完成!
- 低アミロース米だから、冷めても美味しい
- 宇宙を感じられて防災にも役立つ
宇宙おにぎりは、日本の高い技術が作り上げたおにぎりで、宇宙ステーションでも実際に食べられています。
宇宙おにぎりを食べて、地球にいながら宇宙を感じてみましょう。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。