こんにちは、すみれです!
先日、見たことがない雲を見たので、ご紹介したいと思います。
曇って、面白いですね。
私が見た不思議な雲
ふっと空をみると、こんな雲が広がっていました。
まるで、コストコで売っている大きなサケの切り身のよう。
あばら骨みたい
写真の余分なところをカットしたので、分かりにくいのですが、左右の電柱の間に、4車線の道路があります。
結構大きい雲ですよね。
電線や電柱が入らない、もっと広い所で撮影できないかと移動している数分の間に、残念ながら消えてしまいました。
私が見た雲
大きな鮭の切り身
大きな鮭の切り身と並べてみました。
雲の種類は大きくわけて10種類
雲の名前というと、「ひつじ雲」や「ほうき雲」が浮かびますが、空にある雲には、正式な名前があります。
国際気象機関によって定義され、大きく分けると、10種類になります。
- 巻雲(けんうん)
- 巻積雲(けんせきうん)
- 巻層雲(けんそううん)
- 高積雲(こうせきうん)
- 高層雲(こうそううん)
- 乱層雲(らんそううん)
- 層積雲(そうせきうん)
- 層雲(そううん)
- 積雲(せきうん)
- 積乱雲(せきらんうん)
これらの10種類の分類を「十種雲形(じゅっしゅうんけい)」といいます。
十種雲形に加えて、種、変種、副変種と分類することもあり、雲の種類は100種類以上になります。
詳しい雲の名前や特徴をもっと知りたい方は、こちらの本がおススメです。
とても分かりやすく、イラストも可愛いです。
子どもも一緒に読めるように、漢字にフリガナが付いていますよ。
私が見た曇は、肋骨雲?波状雲?
私が見て雲は、肋骨のように見えたので、肋骨雲について調べてみました。
十種雲形によると、肋骨雲は巻雲に分類され、すじ雲やしらす雲の仲間です。
白くて筋っぽい雲を指します。
下の写真は、肋骨雲です。背骨がしっかりしていますね。
こうして見ると、私が見た雲は、肋骨雲ではないような気がします。
さらに調べてみると、波状雲という雲に辿り着きました。
波状雲は、上下の空気で性質が異なるものが重なり、さらに上下に揺れることで、雲ができる場所とできない場所ができます。
すると、波のような雲ができるのです。
私が見た雲は、巻積雲が波状になったものではないかと思われます。
巻積雲の波状雲は、珍しい雲ではありません。
でも肋骨のような雲に出会えて、テンションが上がりました。
雲の高さをざっくりとイメージしてみよう
巻雲も巻積雲も、高度5000~13000mにできる雲です。
しかし、高度5000mと言われても、どの辺りにできる雲なのか、あまりイメージができません。
そこで、簡単な図を作ってみました。
世界で最も高い山はエベレストですが、高さは約8800m。
世界遺産である富士山は、3776mです。
高度5000mは、富士山よりも少し高いぐらいのイメージでしょうか。
一般的な飛行機が飛んでいる高度は、10000m前後と言われています。
こうして図を見てみると、巻雲である肋骨雲も、巻積雲の波状雲も、随分と高いところにできる雲なんですね。
ちなみに、私が作った図では、作図上、東京スカイツリーをやや大きめにしてあります。
そのため、東京スカイツリー6個分が富士山の高さになっていませんが、高さのイメージを大体ご理解いただければと思います。
また積乱雲は、雲の頭が高度12000m以上になることもあるので、図の中で大きく描いています。
雲や空を観察すると楽しい
突然、面白い形の雲に出会うと、楽しくなります。
また見ていて美しい雲も、見とれてしまいます。
美しい雲といえば、彩雲です。
彩雲は、雲の中の水滴に太陽の光が当たることで、不規則に輝く雲のことです。
古くから良いことの前兆といわれます。
なかなかお目にかかれない気がしますが、彩雲は意外に身近で見られるようです。
彩雲は、太陽の近くに発生します。
いわし雲やひつじ雲を見つけたら、太陽の近くを探しましょう。
その時、太陽を直接見ると、目を傷める恐れがあるので、太陽を建物などで必ず遮ります。
観察する時は、周囲の安全も確保しましょう。
まとめ
- 私が見た雲は、巻積雲の波状雲
- 雲の分類は、大きく10種類に分類される
- 雲や空を観察してみると、新たな発見があるかも
不思議な雲やきれいな雲を見つけると、気分が上がります。
時間ごとに変化するので、雲との出会いも奇跡です。
空をみると、色々な発見がありそうですね。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
<参考資料>
荒木健太郎 空のふしぎがすべてわかる! すごすぎる天気の図鑑 KADOKAWA