こんにちは、すみれです!
先日、母から「えごまの実」を分けてもらいました。
初めてえごまの実を手にしましたが、えごまはオメガ3脂肪酸を多く含み、体によい食品です。
今回は「えごま」をご紹介したいと思います。
- えごまって、なに?
- 油の神様がいる?
- えごまの栄養成分や摂取量は?
- えごまをどうやって食べる?
えごまは縄文時代から作られている
ごまの仲間と思われがちですが、えごまはシソ科の1年草です。
一方、ごまは、ゴマ科です。
似ているけど、違うのね
えごまの原産は、インド高地や中国雲南省の高地です。
中国、韓国を経て、日本に伝わりました。
福井県三方町の鳥浜遺跡などの複数の遺跡から、えごまが出土しています。
5500年前の縄文時代から、えごまは食べられています。
えごまの葉
しその葉
えごまの葉は、青じそとよく似ています。
青じその葉は、ギザギザが大きいのに対して、えごまの葉はギザギザが小さく、全体的に丸いのが特徴です。
日本では、えごまの実をすり潰して味噌に混ぜて「えごま味噌」にして食することが多いです。
韓国では、えごまの葉で焼き肉を巻いたり、キムチにしたりして食べます。
えごまの葉をそのまま食べたことがありますが
食べ慣れてないせいか、ちょっとクセを感じました。
油の神様
京都府乙訓(おとくに)郡大崎町にある「離宮八幡宮(りきゅうはちまんぐう)」。
ここに、油の神様が祭られています。
離宮八幡宮が油の神様となった理由は、この神社の神官が日本で初めて搾油機を発明して、神社が油の販売の拠点となったことにあります。
平安時代、神官が「長木(ちょうぎ)」という油を搾る機械を発明しました。
そして、えごまの実から油を作り始めます。
当初は、神社仏閣の明かりとして奉納されていましたが、油の販売が徐々に広がります。
離宮八幡宮は、油の販売に専売特許を持っていました。
油座を作り、離宮八幡宮から許可を得た商人が全国に広がり、油ビジネスを拡大していきます。
しかし、織田信長が油座廃止令を出すと、離宮八幡宮は専売特許を失います。
また菜種油が出現して、えごま油も衰退していきます。
そんな経緯がある離宮八幡宮ですが、今でも油祖(ゆそ)として崇められています。
社殿には、日本製油など大企業の名前が連なっているそうです。
神社女子としては、ぜひ訪れてみたい神社です。
えごまの実は「じゅうねん」
えごまを食べると、寿命が10年延びるということから、えごまを「じゅうねん」と呼ぶことがあります。
えごまの詳しい成分を知らずとも、昔の人はえごまを食べる人が長生きすることを知って、経験値から「じゅうねん」と呼んでいたんですね。
えごまの脂質は、αリノレン酸を60%含みます。
えごま油は、植物油でもっともαリノレン酸を含んでいます。
αリノレン酸は、オメガ3脂肪酸であり、体の中で合成できない必須脂肪酸です。
つまり、食事から摂取する必要がある大切な栄養素なのです。
αリノレン酸が不足すると、皮膚炎などを発症する可能性があります。
えごまの実は、どんな風に食べる?
母から貰ったえごま
煎ってすり潰したえごま(大さじ1杯強)
えごまの実は、そのままでも食べられます。
食べてみると、苦みやクセはなくプチプチします。
1日に必要な αリノレン酸を摂取したいなら、えごまの実を大さじ1杯強(7g)を用意しましょう。
えごまの実を煎ってすり潰すと、香りが出るので、おススメです。
ただし、えごまのαリノレン酸は熱に弱いので、弱火で焦がさないように注意します。
初めてえごまを煎りましたが、少し慎重になりすぎたかもしれません。
もう少し煎った方がよかったかな。
えごま油って、どう使う?
えごま油はクセがないので、どんな料理にも合わせやすいです。
サラダにかけたり、納豆にかけたりしてみましょう。
小さじ1杯のえごま油で、1日に必要なαリノレン酸を摂取できます。
ただし、どんなに体によい油でも、取りすぎは良くありません。
適正な量を摂取しましょう。
えごま油を取り扱う際は、酸化に注意します。
特にえごま油は、酸化しやすいといわれています。
油の酸化を防ぐために、賞味期限や保存方法は守るようにします。
えごま油の保存方法は、商品によっても異なりますので、購入ごとに確認します。
開封後は、冷蔵庫で保管して、できるだけ早めに使い切るようにしましょう。
まとめ
- えごまはシソ科の1年草
- インドや中国雲南省が原産地 で、日本では縄文時代から食べられていた
- 京都の離宮八幡宮には、油の神様が祭られている
- えごま油小さじ1杯で、1日に必要な αリノレン酸 を摂取できる
えごまの栄養成分は、とても魅力的ですね。
油の神様も、神社好きには興味深かったです。
えごま油なら、手軽に生活に取り入れやすいので、小さじ1杯から試してみては、いかがでしょうか。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
<参考資料>