先日、娘と一緒に公園に行ったら、立派な松ぼっくりを見つけました。
今回は「松ぼっくり」について、ご紹介したいと思います。
- 松ぼっくりって何?
- 被子植物と裸子植物の違いは?
- 松ぼっくりの種って、どんなの?
「松ぼっくりって、なあに?」と子どもに聞かれても、すぐに答えられるようになります。
松ぼっくりとは?
松ぼっくりは、枝が変形したもので「松かさ」とも呼ばれ、植物学的には「球果(きゅうか)」と呼びます。
鱗のような木の皮は、鱗片(りんぺん)といい、葉が変形したものです。
松ぼっくりは、マツやスギなどの針葉樹に備わる種を守るための器官です。
松ぼっくりをよく見ると、鱗片の間に、セロファンのような薄い膜があります。
種は、膜の先に付いています。
天気が晴れて、松ぼっくりが乾燥すると、松ぼっくりは鱗片を広げて、種を風にのせて遠くに飛ばすのです。
松ぼっくりの種って、どんなもの?
先ほども説明しましたが、松ぼっくりの鱗片の間にあるセロファンのような薄い膜の先に、松ぼっくりの種子があります。
薄い膜は、トンボの羽に似ており、「翼(よく)」といいます。
松ぼっくりの翼は、少し引っ張ると、切れてしまうほど繊細です。
松ぼっくりは裸子植物
種子植物は、被子(ひし)植物と裸子(らし)植物に分類されます。
被子植物とは、胚珠(将来子どもになる部分)が子房で被われた植物のことです。
一方、マツやイチョウなどの裸子植物は、胚珠が子房で被われず、裸になっています。
恐竜がいる時代では、裸子植物が多くいました。
しかし、被子植物のように胚珠が被われていないため、生存競争で負けてしまい、その数を減らしました。
裸子植物の7割が、マツ網マツ目に分類され、その多くが松ぼっくりを作ります。
松ぼっくりの種類
日本の松ぼっくりの代表は、アカマツとクロマツです。
調べてみると、拾った松ぼっくり1つで、それがアカマツなのか、クロマツなのか判断するのは、困難なようです。
日本植物生理学会 みんなの広場 アカマツとクロマツの松ぼっくりの違いは?
今回拾った松ぼっくりの大きさは、縦横6㎝くらい。高さは、だいたい7㎝でした。
重さを計ってみると、23gでした。
以上のことから、私と娘が拾った松ぼっくりは、クロマツである可能性が高いです。
拾った松ぼっくりは、お湯で茹でると
殺菌や殺虫ができて、安心して手で触ったり飾ったりできますよ。
アカマツとクロマツ以外にも、カラマツ、ドイツトウヒ、メタセコイアなど、松ぼっくりの種類はさまざまです。
「オオミマツ」の松ぼっくりは
大きいものだと30㎝ぐらいになるとか。
松ぼっくりが盆栽になる!
ネットでみると、松ぼっくりを植えて盆栽にしています。
World Flower Service 松ぼっくりの育て方
松ぼっくりから若い松が生えていて、可愛くてステキですね。
お気に入りの植木鉢に松ぼっくりを植えて、いつかチャレンジしてみたいと思います。
まとめ
- 松ぼっくりは、マツやスギなどにできる種を守る器官
- 裸子植物である松ぼっくりは、胚珠を子房で被わない
- 日本の松ぼっくりは、主にアカマツとクロマツであるが、松ぼっくり1つでは判別しにくい
幼い頃からよく遊んでいた松ぼっくりですが、詳しく知らないことも多く、色々勉強になりました。
また松ぼっくりをたくさん集めて、子どもと遊びたいと思います。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
<参考資料>