こんにちは、すみれです!
最近、果実の成り方に興味があって、サンカクサボテンに出会いました。
今回は「ドラゴンフルーツについて」をご紹介したいと思います。
ドラゴンフルーツって、どんな風に果実が成っているか、ご存じでしょうか?
ぜひご覧ください。
ドラゴンフルーツは、サンカクサボテン?
サンカクサボテンは、サボテン科ヒモサボテン属です。
熱帯性の常緑多年草で、メキシコが原産です。
サンカクサボテンの別名をドラゴンフルーツ、ピタヤといいます。
つまり、ドラゴンフルーツは、サボテンの仲間なのです。
ドラゴンフルーツの名前の由来
ドラゴンフルーツの名前の由来は、諸説あります。
- 茎がドラゴンの尾のように見えるから
- 果皮が龍のウロコのように見えるから
- 中国語の「火龍果」を直訳して英語にしたから
ベトナムでドラゴンフルーツと呼ばれるようになって、日本や台湾でも使われるようになりました。
また「ピタヤ」という別名は、サボテンになる果物という意味です。
ドラゴンフルーツの茎は三角形
写真では、ちょっと分かりにくいかもしれませんが、茎をよく見てみると、断面が三角形になっています。
そのため、園芸ではサンカクサボテンのことを「三角柱」とも呼びます。
三角の端にあるのは、短い枝に由来する刺座(しざ)です。
刺と刺の間が、茎節自体が波を打っているように見えます。
刺ができる部分に花が咲きます。
ドラゴンフルーツの花は一晩だけ咲く
ドラゴンフルーツの花は、夜に一晩だけ咲きます。
月下美人に似ており、大きさは直径30㎝ほど。
非常に香り高く、甘い香りがします。
花は繊維が多く、低カロリーでビタミンCも豊富。
沖縄では、そのまま茹でたり、天ぷらにしたりして食べます。
またドラゴンフルーツのつぼみも、茹でてマヨネーズをかけると、アスパラガスみたいで美味しいようです。
花やつぼみも食べられるドラゴンフルーツは、食品ロスが少ない野菜として注目されています。
登はん性のサボテン
ドラゴンフルーツは、登攀性(とうはんせい)のサボテンです。
登攀性とは、つる性の植物が、他の植物や物に巻き付いて伸びること。
そのため、ドラゴンフルーツを育てる時は、頑丈な支柱を必要とします。
写真でも太い支柱に、茎を巻き付けています。
支柱の上についている黒い輪のあたりまで上に育てて、それ以降は茎が垂れ下がるように仕立てます。
実ができるとこうなる!
ドラゴンフルーツができると、このような姿になります。
長く垂れた茎の先に、赤い実が成ります。
ドラゴンフルーツがこんな姿であったとは、意外でした。
ドラゴンフルーツの種類は?
ドラゴンフルーツは数種類ありますが、ここでは3種をご紹介します。
ホワイトピタヤ(ホワイトドラゴン)
外果皮が赤く、白い果肉のものです。
ホワイトピタヤが、もっとも多く流通しています。
酸味が少なく、あっさりした味が特徴です。
レッドピタヤ(レッドドラゴン)
外果皮が赤く、果肉も赤いものです。
ホワイトピタヤに比べると、甘みは強いです。
レッドピタヤの赤い色素は、洋服に付くと落ちないので、調理の際は気を付けましょう。
手に付いた場合は、レモン汁で落せます。
イエローピタヤ
黄色の果皮で、果肉は白いものです。
ウロコというより、凹凸が強く、ゴツゴツしています。
外果皮に刺がありますが、出荷時に外されます。
ピタヤの中で、もっとも甘みが強いです。
流通量は多くないため、貴重な果実といえます。
ドラゴンフルーツはスーパーフード
ドラゴンフルーツは、低カロリーでありながら、マグネシウムや葉酸などミネラルを多く含みます。
ドラゴンフルーツの栄養成分を、日本人がもっともよく食べている果実、バナナと比較してみましょう。
食品名(可食部100g) | エネルギー | カリウム | マグネシウム | 葉酸 | 食物繊維総量 |
バナナ | 93kcal | 360mg | 32mg | 26㎍ | 1.1g |
ドラゴンフルーツ | 52kcal | 350mg | 41mg | 44㎍ | 1.9g |
ドラゴンフルーツとバナナを比較すると、ドラゴンフルーツはカロリーは低いです。
カリウムの量は、両者とも大きな差はありません。
カリウムの多い果物は、こちらの記事をご覧ください。
マグネシウム
マグネシウムについて、ドラゴンフルーツはバナナに比べて10mgほど多いです。
マグネシウムは、約60%が骨や歯に存在しており、カルシウムとともに骨の維持に役立っています。
また300種類以上の酵素を活性化する働きがあり、代謝を維持するために重要なミネラルといえます。
葉酸
葉酸は、ビタミンB12と同様に、赤血球を作るのを助ける役割があります。
特に妊娠中は重要な栄養素であるといわれています。
ドラゴンフルーツの葉酸の含有量は、バナナに比べて18㎍多いです。
食物繊維
食物繊維は、腸内環境を調えるほかに、コレステロールの低下にも有用です。
ドラゴンフルーツは、バナナの約2倍も食物繊維を含みます。
ベタシアニン
レッドピタヤに限定されますが、ベタシアニンという注目のポリフェノールがあります。
ベタシアニンは、レッドピタヤに含まれる赤い色素のことです。赤ビーツなどにも含まれます。
自然の着色料で、口紅や染料に使われます。
ベタシアニンには、抗酸化作用があるため、体の酸化を防ぎます。
このように、ドラゴンフルーツはたくさんの有用な栄養素をもつスーパーフードといえるでしょう。
ドラゴンフルーツの選び方は?
選ぶポイントはここ!!
- ウロコや果皮がしなびていない
- 果皮に張りがある
- 重みがしっかりある
一番大切なのは、ウロコがしなびていないものです。
ウロコに張りがないということは、時間が経過している証拠です。
また果皮がふっくらしていて、重みがあるものを選びます。
写真のドラゴンフルーツは新鮮そう
輸入されるドラゴンフルーツは、未熟で収穫するので、味が薄くなる傾向にあります。
ドライフルーツは日にちをおいても、追熟はしない果実です。
甘いドラゴンフルーツに出会いたいなら、国産のドラゴンフルーツを購入した方がよいでしょう。
ちなみに、国内での主な産地は、沖縄県、鹿児島県、千葉県となっています。
<資料>
八訂 食品成分表 2022 本表編 女子栄養大学出版
米本仁巳 見ながら学習 調べてなっとく ずかんフルーツ 技術評論社 2014
まとめ
- サンカクサボテンの別名は、ドラゴンフルーツ、ピタヤ
- ドラゴンフルーツの花やつぼみは食べられる
- ドラゴンフルーツはマグネシウムや葉酸など、栄養価が高い
- 甘いドラゴンフルーツを食べるなら、国産がおすすめ
ドラゴンフルーツが、サボテンの仲間で、茎の先に果実をつけるとは、知りませんでした。
チャンスがあれば、スーパーフードであるドラゴンフルーツを食べてみようと思います。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。