こんにちは、すみれです!
春になると、公園一面に咲き始めるシロツメクサ。
白く小さな花がたくさん咲いて、きれいですよね。
「シロツメクサ」って聞くと、祖母が飼っていたうさぎが「シロツメクサ」をモグモグ食べているシーンが思い浮かぶんだよね。
牛さんも「シロツメクサ」が大好きだよ。
最近、NHKの連続ドラマを観ていて、シロツメクサの和名の由来を知って関心しました。
そこで今回は、シロツメクサについてご紹介したいと思います。
- シロツメクサの名前の由来
- シロツメクサの花のしくみ
- 四つ葉のクローバーの見つけ方
- シロツメクサとカタバミの見分け方
よく見かけるシロツメクサも、あらためて見てみると「そうだったのか!」と新しい発見があります。
実際にシロツメクサの花を分解して、たくさん写真を使ってますので、まずはご覧ください。
シロツメクサとは?
シロツメクサとは、ヨーロッパ原産のマメ科シャジクソウ属です。多年草で、毎年花を咲かせます。
空き地や公園など、日当たりの良いところに生えています。地を這うように広がるため、ガーデニングではクランドカバーに利用されることもあります。
茎は30㎝くらいあって、意外と長いです。シロツメクサで花のかんむりを作ることがありますが、茎が長いから作りやすいんですね。
茎の先に小さい花がたくさん付いています。それらが集まって、丸い形になっています。だいたい2㎝くらいの大きさで、かわいいですね♪
オランダからの荷物にあった クッション材が和名の由来
NHKの連続ドラマの中で、シロツメクサの和名の由来について触れていました。
江戸時代、オランダから輸入する荷物の緩衝材、つまりクッション代わりに詰められていた草だったから「詰草」と名付けられたのです。そして、花が白いので「白詰草」です。
プレゼントに使う、紙を細く切ったペーパークラフトみたいに、荷物に詰められていたんですね。
花の形が白い爪みたいだから「白爪草」だと、私は勝手に思っていました。
蝶々がパクッて開く!? 花のしくみ
シロツメクサの花を1つずつ、よーく見てみます。
すると、蝶の形になっていることに気が付きます。
白い花に蝶が止まっているように見えます。こんな形をしていたんですね、すごく素敵です。
蝶の形の花は「蝶形花(ちょうけいか)」といい、マメ科の植物の特徴です。
そして、参考書をみると、こんな記載があります。
ミツバチやハナバチの仲間は、花の中に頭部をさしこんで花の奥にある蜜を吸います。この時、下の花弁が押し下げられると、その中に隠されていたおしべとめしべが飛び出すという仕掛け。ハチの腹部にやくと柱頭がつき、花粉の受け渡しが成立します。
引用:身近な草花「雑草」のヒミツ
シロツメクサの花って、そんな作りなの?
文章を読んだだけではイメージが湧かなかったので、実際に花を分解してみることにしました!
まずは、花が集まって丸くなっている1つをピンセットで取ってみます。
写真の画像が悪くて恐縮ですが、蝶の形をしている部分が見えます。
参考書の文章通りに、この部分を下にあけてみましょう。
蝶の形の部分を下にあける
おしべとめしべが出てくる
蝶の形の部分を下にあけると、おしべとめしべが出てきました!!
なるほど、ハチが蜜を取りに頭をつっこむ部分がよく分かりました。
ハチがここに頭をつっこみ、体に花粉がつくことで受粉するのですね。
疑問が分かって、すっきり!
受粉が終わると、上を向いていた花が下向きになって、外側から順番に垂れ下がります。花びらはのこって果実を包みます。
四つ葉のクローバーを探そう
「クローバー」ってなに?
よく「四つ葉のクローバーを見つけると幸せになる」と聞きますが、そもそも「クローバー」とは何でしょうか?
シロツメクサの英語名は「White clover」です。
クローバーはシャジクソウ属の総称ですが、シロツメクサを指すことが多いです。
「四つ葉のクローバー」とは、「四つ葉のシロツメクサ」のことです。
四つ葉のクローバーの探し方
四つ葉のクローバーを見つけたいときは、よく人やものが通る場所を選ぶとよいでしょう。
なぜかというと、四つ葉のクローバーができる要因に関連するからです。
四つ葉のクローバーができる要因は、遺伝と傷によるものです。
1つ目の遺伝によるものですが、突然変異で四つ葉ができる遺伝子ができることです。
つまり、親が四つ葉ができる遺伝子を持っていると、子どもも四つ葉になる。
もう1つは、傷によるものです。
シロツメクサはシロツメクサの葉は、もともと1つの葉が分かれて3つになっています。小さい葉と書いて「小葉」といいます。シロツメクサは小葉が3つです。
シロツメクサの茎の中には、顕微鏡でしか見れない「原基」という葉になる赤ちゃんがあります。
原基が人間に踏まれるなど強い刺激を受けると、本来3つに分かれるはずが、4つになることがあるのです。
四つ葉のクローバーって、こんなふうにできるのですね。
残念ながら、私は四つ葉のクローバーを見つけたことがありません。
ぜひ見つけてみたいと思います。
葉っぱの形がハート形なのは、カタバミ
シロツメクサと似ている植物として、カタバミがあります。
たまたま私の庭にカタバミがあったので、両者を比較してみました。
まずシロツメクサとカタバミでは、科目が違います。
シロツメクサはマメ科、カタバミはカタバミ科です。
つぎに、葉っぱの形に注目してみましょう。
シロツメクサは楕円、カタバミはハート形です。またシロツメクサは白い模様が入っていることが多いです。
カタバミはハート形
シロツメクサは楕円で模様が入る
開花の時期であれば、花をみてみましょう。花を見れば、一目瞭然ですね。
カタバミの仲間 イモカタバミ
シロツメクサ
かわいい見た目と真逆 花言葉
シロツメクサの花言葉は、「私を想ってください」「約束」「復讐」です。
最後の「復讐」は怖いですね。
「私を想ってって、約束したのに。約束を破ったから復讐してやる!」みたいな、怖い物語を想像してしまいます。
まとめ
- シロツメクサの和名は、荷物の緩衝材である「詰め草」から由来する。
- 集まっている小さな花を見ると、蝶々の形の部分がある。その部分が前にたおれると、おしべとめしべが出てくる仕掛け。
- 四つ葉のクローバーは、人通りが多いところで見つかりやすい。
- シロツメクサの葉は、楕円形で白い模様が入ることが多く、カタバミと見分けることができる。
シロツメクサは身近な植物ですが、あたらめてよく観察すると、初めて知ることがあって面白かったです。
今度公園に行くのが、楽しみになりますね♪
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。