こんにちは、すみれです!
数多くあるおもちゃの中で、子どもに有用なおもちゃを選ぶのって、意外と困りますよね。
どんなおもちゃなら、子どもの可能性を広げられる?
そもそも、子どもにとって「遊び」ってどんな意味を持つ?
3歳の子どもには、どんなおもちゃがいい?
そんな疑問や不安のために、今回は「3歳児におすすめのおもちゃ」についてご紹介したいと思います。
3歳児の発達から考えたおもちゃをセレクトしましたので、ぜひご覧ください。
- 子どもにとって、遊びが持つ意味とは?
- 良いおもちゃとは?
- 3歳児の発達を考慮したおもちゃとは?
子どもにとっての「遊び」の意味とは?
子どもの遊びは、地図づくり
子どもたちは、遊ぶことで五感を研ぎ澄まします。
見たり、聞いたり、触れたり、味わったり、嗅いだり。
大人の想像をこえる遊び方をすることもあって、子どもを見てると面白いですよね。
遊びをもとに、子どもは見たり聞いたりしたものを追体験します。
例えば、子どもが走っている車を見たとします。
その後で、遊びの中で、車が走っているように積み木を動かす。
車の動きを見たことで、記憶をもとに自分で再現するようになるのです。
このような経験を通して、子どもたちはいろいろな物や出来事を学習します。
日本玩具協会の資料の中で、お茶の水女子大理事・副学長(当時)の内田さんが、下記のように遊びの意味を説明しています。
子どもの世界は島のように点在していて、地図としてはフワフワとした部分や見えない部分がたくさんありますが、日々の遊びを通して、島と島の間に橋を架けたり、島だと思っていたのが実は陸続きだったり、そうした変化や発見をしながらの活動がまさに地図づくり、世界づくりなんです。
日本玩具協会 子どもにとって「おもちゃ」とは?
なるほど。
遊びを通して情報を得て、さまざまな経験をすることで、自分の世界をはっきり認識して、子どもたちは自分なりの地図を作っていくのですね。
視覚野のシナプスの発達は、1歳でピーク
脳科学の視点からも、遊びを通した刺激は大変重要です。
大脳皮質の神経細胞の数は、赤ちゃんがお腹の中にいる時に決まります。
大脳皮質を形成する神経細胞は、受胎後約8週に生産されて25週ごろには完了します。
生まれたばかりの赤ちゃんの脳は、約400gです。
それが、6歳前後には、ほぼ大人の脳と同じ重さである約1,300gになるのです。
赤ちゃんの脳細胞の数は、大人とほぼ変わらないですが、神経と神経をつなぐ回路であるシナプスは、ほとんどがつながっていません。
それが刺激を受けることで、神経と神経がどんどんつながります。
大脳皮質の視覚野のシナプス密度は、1歳で最大となり、3~4歳では大人よりシナプスの数は多くなります。
その後、あまり使われない回路は消えていく「刈り込み」という現象が起こります。
使わないものを消すことで、効率のよい脳を作り上げていくのです。
成長が著しい期間に、いかに良い刺激を与えるかが重要です。
文部科学省 幼児教育課 幼児教育の無償化の論点
生まれてから5歳までに情動の原型が作られる
適切な情動の発達には、3歳ぐらいまでに家族から愛情を受けて、安定した情緒を育てることが大切です。
その後、取り戻しは可能ではありますが、年齢を重ねるごとに困難になります。
また乳幼児期に感覚・知覚・認知・行動・睡眠リズムが学習されることは、まさにこの時期にしか習得できないことであり、乳幼児の教育の大切さを象徴するものなのです。
生まれてから5歳までに、情動の基盤となる取り組みを行うことは、これからの人生を安定して過ごすために大変重要です。
文部科学省 幼児教育課 幼児教育の無償化の論点
子どもに準備する、良いおもちゃの条件とは?
さきぼども提示した日本玩具学会の資料の中で、内田さんが「良いおもちゃの条件」を示しています。
- とにかく子ども自身が、頭を一生懸命に働かせることができるもの
- 子どもの発達水準を踏まえたものであること
- 応答すること
「応答すること」とは、子どもが働きかけたことに対して、反応が返ってくるようなおもちゃとのこと。
とにかく、子どもがおもちゃで遊んでいるときに、楽しい・嬉しいというポジティブな感情が湧かないと、そこからの学びは少ないそうです。
また、発達に合わせたおもちゃを用意することが必要で、発達より早く知育玩具を与えることは、望ましくないと内田さんは述べています。
ここで一言加えたいのですが、私は早期教育に賛成でも反対でもありません。
刺激を与えることが良い事だからといって、大人の都合で必要以上な詰め込みをするのは、いかがなものかなとも感じます。
しかし、幼少期から教育することで、子どもの能力が向上することも事実です。
子どもの興味がありそうなものを大人がタイミングよく加えて
子どもの世界が広がればいいなと思っています。
3歳児におすすめのおもちゃとは?
3歳児の発達の特徴
それでは、3歳の子どもにおもちゃを用意するとしたら、どのようなおもちゃがよいのでしょうか?
まずは、3歳の発達を理解してみようと思います。
東京都教育委員会の就学時前カリキュラムとして、下記のような3歳児の主な発達の特徴をあげています。
<3歳児の主な発達の特徴>
基本的な生活(食事、排泄、衣服の着脱など)がほぼ自分でできるようになる。
基本的な運動機能が発達し、話し言葉が豊かになり会話を楽しむようになる。
自分の思いを主張しながらも、友達と同じ場所で遊んだり簡単な集団での遊びを楽しんだりするようになる。
自分を中心に考える時期である。
東京都教育委員会 就学前教育カリキュラム 改訂版 就学前カリキュラムの基本的な考え方
子どもの発達には、個人差があります。
また思考力を育てるため、子どもたちに確実に経験させたい視点として、次のような事柄をあげています。
- 身近な事物に関心をもち、触れる、集める、並べるなどして遊ぶ。
- 身近なものに触れ、見立てたり偶然できたもので遊んだりすることで、物の感触や形、使い方などに興味をもつ。
- 生活や遊びの中で、数や量などの違いに気づき、興味をもつ。
3歳児のためのセレクトおもちゃ
3歳児の発達を踏まえた上で、子どもが必要な経験ができるように、おもちゃを選んでみました。
「触れる、集める、並べる」を楽しむ!
LOTUS LIFE ピタリコ 壁にも使える新感覚知育ブロック
柔らかいシリコン素材でできており、100%天然由来の塗料なので、子どもがなめてしまっても安心。
ラテックスフリー、PVC(ポリ塩化ビニル)フリーです。
ブロックは人のかたちや魚のかたちがあり、床や壁にくっつけて遊べて立体的思考を育みます。
ぬれても大丈夫なので、さっと水洗いもできて、お風呂でも遊べます。
小さなパーツがあるため、何でも口にしてしまう小さなお子さんがいる場合は、十分に注意してください。
酒井産業 郡上八幡のくるま付つみ木(48ピース)
酒井産業は、長野県にある昭和10年創業の会社です。
漆器から家具、木工おもちゃまで、幅広く手掛けています。
郡上八幡で作られたブナの木の積み木です。無塗装なので、なめても安心です。
一番小さい積み木は、3㎝の立方体で、小さいお子さんでも誤飲しない設計になっています。
積み木のほかに、動かせる木製の車が付いており、想像が広がります。
パッケージでついてくる箱を収納ボックスとして活用できます。
「見立てる」なら、やっぱりごっこ遊び!
セガトイズ アンパンマン ジュージューころころおしゃべりハンバーガー屋さん
日本おもちゃ大賞2021 共遊玩具部門 優秀賞を受賞したアンパンマンのおもちゃです。
アンパンマンの顔のバンズに、お肉やトマト、レタスを挟んでハンバーガーを作ります。
ハンバーガーの組み合わせは、なんと90種類以上!
できたハンバーガーや飲み物をトイレにのせて、お好みのセットを作ることができます。
食品を取るトングや、ジュースサーバーもあり、店員さんになりきれます。
お肉を焼く時、ジュースサーバーでジュウスを入れる時などに、50種類以上の声かけがあります。
Wooden Teether お医者さんごっこ 28点セット
高品質の木材を採用し、パステルカラーが明るくかわいいです。
おもちゃの聴診器で心音が聞けます!
体の構造に興味を持つきっかけになりそうですね。
歯の模型もあって、歯ブラシや歯科ミラーもついています。
収納ボックスもついているので、お片付けも練習できます。
数に興味を持ち始めたら、これがおすすめ!
ラーニング リソーシズ 何が出るかな? サプライズパーティー
ラーニング リソーシズは、1984年から現在まで世界80カ国以上で愛用されている、アメリカの教材メーカーです。
「何が出るかな?サプライズパーティー」は、カラフルなプレゼントボックスの中に、動物や飛行機などのフィギュアが入っています。
プレゼントボックスには数字が書いてあり、プレゼントを開けると、数字と同じ数のドットが、プレゼントのふたの裏に書いてあります。
ドットの数「●●」と数字の「2」が同じ意味を持つことが、楽しみながら理解できます。
プレゼントボックスを並べたり、プレゼントボックスの色と動物たちの色を合わせたり、いろいろな遊び方ができるのもおすすめです。
ドリームブロッサム 知育玩具 ラーニング リソーシズ
学研ステイフル 学研の遊びながらよくわかる とけいのレッスン
電池で動いて現在の時刻を示す時計と、手動で針が動かせる時計の2つが入っています。
本物の時計と自分で設定した時刻を見比べます。
例えば、手動で動かせる時計を15時にセットして、実際に動く時計を見ながらおやつの時間を知ることができます。
時計に関心を持てる、時計という概念がある、時計の針が時刻を表現していることが理解できます。
時間を意識して、規則正しい生活リズムを調えるのに役立ちそうですね。
まとめ
- 子どもは遊びを通して、周囲で起こっている出来事や物を認識して、自分なりの地図を作る
- 子どもの情動を育成するために、乳幼児期に基本的な生活基盤を作ると同時に、3歳ぐらいまでに十分な愛情を受けることが重要
- 遊びを通してたくさんの刺激を受けることで、子どもは世界を広げる
- 子どもが自発的に楽しいと感じないと、遊びからの学びは少ない
子どもにとって、遊びは新しい地図をつくる作業です。
大人も子どもと一緒に遊んで、楽しい時間を共有してくださいね。
大人も新たな世界と出会えるかもしれません。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
掲載された情報は、すみれが独自にリサーチした商品です。
掲載時と情報が異なることがありますので、最新の商品詳細や価格については、各サイトやメーカーに確認してください。
小さい部品を含むおもちゃもありますので、小さいお子さんがいる場合は、細心の注意を払って事故のないようにしてください。
<参考資料>
社団法人 日本玩具協会 子どもにとっておもちゃとは?
多賀厳太郎 ヒトの発達脳科学 日本神経回路学会誌 Vol.9 No.4 2002
文部科学省幼児教育課 幼児教育の無償化の論点 平成21年3月
東京都教育委員会 就学前教育カリキュラム 改訂版 就学前カリキュラムの基本的な考え方