こんにちは、すみれです!
「ハダカデバネズミ」というネズミをご存知でしょうか?
見た目は毛がなくて寒そうで、長く生えた前歯が特徴的です。
そんなハダカデバネズミですが、なんと「老化しない」「長寿」な動物なのです!
今回は「ハダカデバネズミ」について、ご紹介したいと思います。
ハダカデバネズミとは?
ハダカデバネズミは、デバネズミ科ハダカデバネズミ属で、体長は約10㎝。
これは、だいたい郵便はがきの幅と同じ長さです。

ハダカデバネズミという名前の通り、体の表面には感度の高い体毛があるだけです。
パッと見ると、毛がないように見えます。
毛がないことで、寄生虫がつきにくい効果があります。

すみれさん前歯が長くて、ちょっと邪魔そう。。。
ハダカデバネズミをみると、上下2本の前歯が目立ちます。
これらの歯は、土を掘るスコップのように活用されます。
歯が口の外についているため、口の中に土が入ることがありません。
また、視力はほとんどなく、嗅覚が発達しており、豚のような鼻をしています。
ハダカデバネズミはどこに住む?


ハダカデバネズミは、エチオピア、ケニア、乾燥の強い地域に住んでいます。
地下にトンネルを掘って生活しており、トンネルは大きいものでは、数kmになります。
ハダカデバネズミは変温動物で、トンネルの外に出ることは、ほとんどありません。
植物の根などを食べて、暮らしています。
哺乳類では数少ない真社会性の動物


真社会性とは、昆虫のアリやハチにみられる社会形態のことです。
真社会性の定義には、下記の条件があります。
① 二世代以上が共存する
② 繁殖する個体と、それ以外の不妊個体に分かれる
③ 子どもの世話を共同で行う
動物の社会と二面性 | 東京薬科大学 研究ポータル CERT
真社会性の特徴を持つ哺乳類は、ハダカデバネズミと近縁のダマラランドデバネズミのみです。



哺乳類では、とっても珍しいのね
ハダカデバネズミの集団には、まず女王がいます。
そして、交尾を行う数匹のオスのハダカデバネズミがいます。
その他のハダカデバネズミは、巣を守ったり、子どもの世話をしたりします。
このようにして、役割を分けて効率よく生活します。
ハダカデバネズミの真社会性の成立には諸説あり、これからさらなる研究が期待されています。
ハダカデバネズミは癌になりにくい


ハダカデバネズミが癌になりにくい理由は、2つあります。
- ARFの活性化
- ERASの変異
ARFとは、がん抑制遺伝子のことです。
ハダカデバネズミでは、がん細胞の増加を抑える遺伝子が活性化しているのです。
また、ERAS とは、「ES cell expressed Ras」の略で、がん遺伝子のことです。
ハダカデバネズミのがん遺伝子の配列を調べたところ、ERASタンパクが機能しないように、遺伝子が変わっているのです。
つまり、がん遺伝子が機能しないようになっているということです。
ハダカデバネズミの体では、ARFの活性化とERASの変異が、がん細胞の増殖を防いでいるのです。
ハダカデバネズミの耐がん性は、ARFの活性化やERASの変異以外にも、いくつかの要因があるようです。
今後、研究が進めば、さらに詳細が明らかになると思います。



研究者のみなさま、私たちの未来のために頑張ってください!
応援しております、よろしくお願いします!!
いいね!Hokudai #78 ハダカデバネズミから見えてきた、がんを防ぐ二重の防衛機構
ハダカデバネズミは寿命が長い


ハダカデバネズミの平均寿命は、約30年といわれています。
マウスが体重30gで約2年生きるので、ハダカデバネズミは非常に長生きなのです。
一般的に、体重が少ないと寿命が短くなる傾向にあります。
ハダカデバネズミは体重約10gにもかかわらず、マウスの約10倍以上生きることになります。
長寿の理由は、老化した細胞がたまりにくくなっているからです。
ハダカデバネズミの細胞が老化すると、セロトニン代謝調節によって過酸化水素が細胞内で生じます。
そして細胞死が引き起こされて、老化細胞がたまりにくくなるという仕組みがあるのです。
この仕組みが人間に応用できるようになれば、老化した細胞を減らせて、老化しない体を手にすることができるかもしれません。



老化した細胞がたまりにくいなんて!
ハダカデバネズミはスゴイ!
国立長寿医療センター 老化知らずハダカデバネズミはなにもの?
まとめ
- ハダカデバネズミは、ほぼ毛がない出っ歯なネズミ
- 長寿であり、老化した細胞が蓄積しにくい
- ガンになりにくい体質を持つ
ハダカデバネズミの寿命が長く、がんになりにくい理由が解明されれば、人間にも応用できる日がくるかもしれません。
ハダカデバネズミは、非常に大きな可能性を秘めている動物なのです。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。










